- 高校の勉強についていけないときはどうしたらいいの?
- 進学校の授業についていく方法は?
- 高校の勉強についていけないときに親ができることは?
こういった疑問に答えます。
「高校に入学したばかりの頃は大丈夫だったのに、だんだん勉強についていけなくなってきた」と悩んでいませんか?
高校の授業のレベルが高くて、テストも成績も落ちこぼれ。お子さんが勉強しない姿を見て、親御さんはつい怒ってしまいますよね。高校は中学生の頃と違って同じ学力の学生が集まるので、少しサボると勉強についていけなくなることはよくあります。
とはいえ、同じ高校の学生いうことは、入学時は同レベルの学力があったということです。決して遅れを取り戻せないわけではありません。
そこで本記事では、高校の勉強についていけなくなったときの原因と対策についてお伝えします。
お子さんに高校の勉強についていけるようになってほしいと願う方は、ぜひ最後までご覧ください。
高校の勉強についていけない4つの原因
高校生が学校の勉強についていけないと悩むお子さんの多くが、これから紹介する4つの原因に当てはまります。
原因①:部活が忙しい
高校生になると部活動が活発になります。遅くても18時頃には終わりますが、学校の授業と部活をしたあとは疲れ切って帰ってくるので、集中力が続きません。
だからといって、週末に勉強しようとしても練習や試合により、半日以上拘束されることも多々あります。部活を続けながら勉強を毎日するのは、意外と難しいものです。
原因②:授業がおもしろくない
高校の先生によっては、授業が面白くなくて聞いていると眠くなってくることもあります。なぜなら、授業は生徒を楽しませるために作られていないからです。
さらにもうひとつ大きな原因は、生徒が楽しんでいるかどうかは先生の業務評価に影響しないと言う点です。どれだけおもしろい授業を作っても、人事評価に影響しないので先生にとって自ずと授業をおもしろく工夫する優先順位が低くなってしまうのです。
原因③:間違った勉強方法をしている
間違った勉強方法を繰り返していると、どれだけ勉強を続けても成績は上がりません。たとえば、高校の先輩が使っていたからという理由で参考書を選んでも、自分のレベルに合っていなくては意味がありません。
勉強についていけない場合は、まずはお子さんの現状のレベルに合わせた参考書を選ぶことが大切です。
原因④:授業のレベルが高い
高校になると、中学生の頃と違って授業のスピードが非常に速くなります。さらに、進学校に通っている場合は授業のレベルも格段に高くなります。
そのため、中学生のときと同じような感覚で授業に臨むと、理解が全然追いつかない状態になってしまうのです。生徒が勉強についていけないままでも、授業がどんどん進んでいくケースが少なくありません。
高校生が学校の授業についていけない原因は?
高校生が学校の授業についていけない原因は、以下のようなものが考えられます。
学習内容の理解不足
授業で扱われる内容が難解であったり、前提知識がない場合など、学習内容を正しく理解することができない場合があります。
集中力の欠如
学習に必要な集中力が欠如している場合、授業に集中することができず、学習内容を理解できない場合があります。
語彙力の不足
学習に必要な語彙力が不足している場合、授業で使われる専門用語や説明についていけない場合があります。
学習環境の問題
授業中に騒音や他の生徒の話し声などの学習環境が悪い場合、学習意欲が減退し、学習に集中することができない場合があります。
心理的な問題
不安やストレスなどの心理的な問題がある場合、学習に集中することができず、授業についていけない場合があります。
以上のような原因が考えられますが、個々の生徒によって原因は異なる場合があります。学習に対する姿勢や学習環境などを見直し、対策を打つことが大切です。
高校の勉強についていけないときの対策6選
高校の勉強についていけない状態を放置していると、ますます取り返しがつかない状況になってしまいます。勉強の遅れを取り戻せるように、なるべく早く対策しましょう。
おもしろい授業を受けてみる
高校の授業がつまらなくて勉強についていけなくなっている場合は、おもしろい授業を受けてみましょう。たとえばYouTubeを見ると、教育系YouTuberが楽しくわかりやすい解説で学生向けの授業動画を投稿しています。
数学や英語、歴史などさまざまなジャンルの動画あるので、苦手な教科はおもしろい授業動画を見て予習・復習すると理解が深まります。
歴史や生物などは漫画で勉強する
歴史や生物のような身近に感じられない科目は、漫画で勉強する方法がおすすめです。たとえば、以下のような漫画です。
- 歴史系漫画「レキアイ!歴史と愛」
- 歴史系漫画「風雲児たち」
- 理科系漫画「薬屋のひとりごと」
- 理科系漫画「はたらく細胞」
インパクトのある絵と物語によって、記憶にしっかりと残ります。なかなか勉強しようとしないお子さんは漫画を読むことで、勉強に興味を持つきっかけになりますよ!
中学レベルの問題集を解いて基礎固めする
勉強がついていけないということはつまり、基礎固めができていない状態です。そのため、現状のレベルよりも少し簡単な教材、たとえば中学向けの問題集から始めましょう。
自分のレベルよりも少し簡単な問題集を1冊解くと、今よりも基礎が身につきます。1冊終えるごとに少しずつレベルを上げていき、基礎知識を定着させると、学校の授業も理解できるようになっていきます。
勉強する目的と目標を明確にする
そもそも勉強するメリットがなければ、やる気にはなれません。
そこで、勉強する目的や目標を親子で話し合ってみましょう。勉強すれば行きたい大学に進学できて、なりたい職業に就けると理解することが大切です。
何のために勉強するのかが明確になれば、意欲が湧いてきて、継続して勉強するようになります。万が一、目的と目標は明確になったものの、どうしてもやる気になれない場合は勉強せざるを得ない環境に身を置くことも方法のひとつです。
通信教育を受講する
通信教育は自分のペースで学習を進めて、少しずつできることを増やせる強みがあります。とくに勉強嫌いのお子さんには、タブレット型の通信教育がおすすめです。タブレット教材ならゲーム感覚で勉強できるので、興味を持って自ら取り組む高校生は多くいます。
高校生向けタブレット型の通信教材の中でもおすすめは、Z会です。1教科から受講可能なので、苦手科目から始めてみるといいでしょう。大学合格者からの評価が高く、高校生の学習教材として安心感があります。
Z会を利用している方のレビューは、【高校生】Z会の口コミ・評判3選【Z会だけで大学受験OK?】をご覧ください。
塾や家庭教師を利用する
通信教材だと自分で学習を進められないというお子さんには、塾や家庭教師がおすすめです。塾や家庭教師を利用すると、勉強せざるを得ない環境を作れます。さらに、理解度に応じて個別のカリキュラムを組んでもらえるので、高校の勉強についていけない部分を補うのに最適です。
数ある塾や家庭教師の中でもとくにおすすめなのは、オンライン家庭教師No.1の合格実績があるメガスタです。大学合格実績が豊富で、生徒の94%以上が偏差値40〜50台から逆転合格しています。ひとりひとりに合ったカリキュラムを組んでくれるので、勉強についていけないお子さんも安心して受講できます。
メガスタを利用している方のレビューは、【2023年】メガスタの口コミ・評判5選【オンラインプロ教師/怪しい?】をご覧ください。
【科目別/教科別】授業についていけないときの勉強法
「国語」の勉強法
国語が苦手な高校生におすすめの勉強法は、以下のようなものがあります。
読書をする
国語の基礎は読書力にあります。小説や詩などを読んで、文章の構造や表現方法、文脈などを理解する練習をすることが大切です。
文章の構造を分析する
文章の構造を分析することで、文章の意図や要約などを把握することができます。文章の冒頭や結論、主題や主張、根拠や説明などの要素を整理して、意味を理解する練習をすることが大切です。
問題演習をする
国語は、問題演習が大切です。文章理解力や読解力、文法などの練習をすることで、理解を深めることができます。また、過去問題を解いたり、模擬試験を行うことで、実際の試験形式に慣れることもできます。
自分で書く
自分で文章を書くことで、表現力や構成力を養うことができます。エッセイやレポート、作文などを書く練習をすることで、文章作成のスキルを向上させることができます。
教科書を読む
授業で扱われた内容を理解するために、教科書を読むことが大切です。教科書には、国語の基礎的な知識や解説、例題などが載っている場合があります。
勉強仲間を作る
国語が苦手な生徒同士で勉強仲間を作ることで、互いに励まし合い、一緒に勉強することができます。
以上のような勉強法を実践することで、国語が苦手な生徒でも徐々に理解を深め、克服することができます。また、国語の勉強に時間をかけ、根気よく取り組むことが大切です。
「数学」の勉強法
数学が苦手な高校生におすすめの勉強法は、以下のようなものがあります。
基礎からの復習
数学は基礎が大切です。数学が苦手な生徒は、基礎的な概念や公式、定理などを復習することが必要です。
問題演習
数学は理論だけでなく、問題演習が重要です。数学が苦手な生徒は、問題を解く練習を繰り返し、自分で考えて解法を見つけることが大切です。
わからないことはすぐに質問する:授業中にわからないことがあった場合、すぐに質問することが大切です。質問をすることで、自分自身の理解を深めることができます。
教科書を読む
授業で扱われた内容を理解するために、教科書を読むことが大切です。教科書には、授業で扱われなかった補足説明や例題などが載っている場合があります。
学習の定着を図る
学習した内容を定着させるために、復習や問題演習を繰り返すことが大切です。また、学習した内容を自分自身でまとめることで、理解を深めることができます。
勉強仲間を作る
数学が苦手な生徒同士で勉強仲間を作ることで、互いに励まし合い、一緒に勉強することができます。
以上のような勉強法を実践することで、数学が苦手な生徒でも徐々に理解を深め、克服することができます。また、数学の勉強に時間をかけ、根気よく取り組むことが大切です。
「英語」の勉強法
英語が苦手な高校生におすすめの勉強法は、以下のようなものがあります。
リスニング練習をする
英語の理解力を向上させるためには、リスニング練習が重要です。英語の映画やテレビ番組、音声教材などを聴きながら、内容を理解する練習をすることが有効です。
英語の音声や発音を聞き分ける
英語の発音に慣れることで、英語の理解力を向上させることができます。英語の音声や発音に注意を払い、聞き分ける練習をすることが大切です。
英語の単語や文法を学ぶ
英語の単語や文法をしっかり学ぶことで、英語の文章を理解する力が身につきます。英語の単語や文法を覚えるために、英単語帳や文法書を利用することが有効です。
英語の文章を読む
英語の文章を読むことで、英語の表現方法や文法、語彙などを理解することができます。小説やニュース記事、英語の教科書などを読みながら、英語の文章理解力を向上させる練習をすることが有効です。
英語の文章を書く
英語の文章を書くことで、英語の表現方法や文法、語彙を身につけることができます。エッセイやレポート、作文などを書く練習をすることで、英語のライティングスキルを向上させることが有効です。
英語のスピーキング練習をする
英語を話す機会を作ることで、英語のスピーキングスキルを向上させることができます。英会話スクールやオンライン英会話などを利用し、英語を話す機会を作ることが有効です。
以上のような勉強法を実践することで、英語が苦手な生徒でも徐々に理解を深め、克服することができます。また、英語の勉強に時間をかけ、根気よく取り組むことが大切です。
「社会」の勉強法
社会が苦手な高校生におすすめの勉強法は、以下のようなものがあります。
時事問題を追う
日常的なニュースや時事問題に関心を持ち、積極的に情報を収集することが重要です。ニュース番組や新聞、インターネットニュースなどから情報を得て、社会の出来事や問題について理解を深めることが有効です。
基礎知識を学ぶ
社会の基礎的な知識を学ぶことが社会の理解につながります。社会科の教科書や参考書を利用し、政治、経済、社会などの基礎的な知識を学ぶことが有効です。
議論をする
社会科の授業やグループ学習の場で、議論をすることで、社会の問題について深く理解することができます。自分の意見をまとめ、相手の意見を聞きながら、議論をする練習をすることが有効です。
調べ学習をする
社会の問題について調べ学習をすることで、社会の様々な問題について深く理解することができます。インターネットや図書館などを利用し、社会の問題について調べ学習をすることが有効です。
言葉の意味を理解する
社会科では、難しい専門用語が多く使われるため、言葉の意味を理解することが重要です。社会科の教科書や参考書を読みながら、専門用語の意味を確認する練習をすることが有効です。
マップや図表を活用する
社会科では、地図やグラフ、図表が多く使われるため、マップや図表の読み方を身につけることが有効です。マップや図表を使って、社会の出来事や問題を理解する練習をすることが有効です。
以上のような勉強法を実践することで、社会が苦手な生徒でも徐々に理解を深め、克服することができます。
「理科」の勉強法
理科が苦手な高校生におすすめの勉強法は、以下のようなものがあります。
実験・実習に積極的に参加する
理科の授業で行われる実験や実習に積極的に参加し、自分で手を動かして物事を学ぶことが大切です。実験や実習を通じて、理論と現実を結びつけることができます。
教科書を読み込む
理科の教科書をじっくり読み込むことで、理論的な知識を深めることができます。教科書には、イラストや図表が多く使われているので、視覚的に理解することもできます。
参考書を活用する
理科の参考書を活用することで、教科書に載っていない知識や応用問題を学ぶことができます。参考書には、わかりやすい解説や例題が多く載っているので、基礎から理解することができます。
基礎を徹底する
理科は、基礎的な知識が重要です。基礎的な知識が不十分な場合、応用問題に対応することができません。基礎的な知識を徹底的に学び、定着させることが大切です。
章末問題を解く
理科の教科書には、章末問題が載っています。章末問題を解くことで、自分が理解できているかどうかを確認することができます。章末問題に取り組むことで、知識の定着や応用力の向上につながります。
教師や先輩に質問する
理科について理解できない部分があれば、教師や先輩に質問することが大切です。わからないことを放置すると、理解が進まなくなってしまいます。
以上のような勉強法を実践することで、理科が苦手な生徒でも徐々に理解を深め、克服することができます。また、理科の授業で、積極的に質問することや、学習の記録をつけることも効果的です。
進学校の勉強についていけない高校生におすすめの方法
進学校は、大学受験を目指すための高校です。受験対策として3年間の学習を1〜2年の間に終わらせる必要があります。そのため、授業の進度は速くなり、勉強についていけなくなる生徒が出てきます。
進学校で勉強についていけない生徒は、先ほど紹介した対策に加えて次の3つの方法も取り入れましょう。
毎日少しでもいいので勉強を続ける
勉強は週に1度7時間勉強するよりも、毎日1時間ずつ週7日間勉強をした方が定着しやすくなります。平日は疲れていて勉強に集中できない場合は、毎日15分でもいいので勉強して、足りない部分は休日の時間があるときに補いましょう。
勉強内容は予習や復習、通信教材など何でも構いません。毎日勉強すると自分が理解できていないところに気付けるようになり、わからない部分は翌日学校で質問できます。
また、毎日勉強する習慣を身につけておくと、受験勉強のときにも役立ちます。
進みが早い科目は予習をする
進学校の授業の多くは、予習している前提で進んでいきます。学校の授業についていくには、まずは予習をして授業に臨みましょう。とくに苦手な科目ほど、予習が大切です。
- 教科書を読む
- 新しく習う公式や文法を確認する
- わからない単語は調べておく
予習の段階ではすべて理解する必要はなく、時間をかける必要もありません。一度自宅で予習すると、学校の授業が2回目の学習になるので、より理解が深まります。
復習はその日のうちに終わらせる
授業が終わったあとはその日のうちに復習することで、わからない箇所を明確にできます。
- 教科書を読む
- 単語を覚える
- わからなかった問題をノートに書き出す
部活動や習い事、バイトなどと予習・復習を並行するのは大変ですが、進学校の進度が速い授業についていくには大切なことです。
吹き出し:面倒に感じて先延ばしにすると、さらに勉強についていけなくなってしまいますよ!
高校の勉強についていけないときに親ができること
お子さんが高校の勉強についていけないことがわかると、つい心配になって「勉強しなさい!」と口うるさく言ってしまいますよね。お子さんが落ちこぼれているときに親御さんができることをご紹介します。
子供の成長を信じて見守る
お子さんは、自身が高校の勉強についていけてなくて、このままではダメということに気付いています。おそらく人生で初めての挫折を味わっているのではないでしょうか。
お子さんが落ちこぼれていても、親にできるのは見守ることだけです。非常に忍耐力が必要ですが、お子さんが自立心を養い、自ら打開策を見つけられるように温かい目で見守ってあげてくださいね。
勉強に集中できる環境を作る
お子さんが落ちこぼれてしまっているときは、プロの手を借りるのも方法のひとつです。
わからない部分を補えて、個別のカリキュラムを組んでくれる塾や家庭教師を探しましょう。自宅だと勉強に集中できない場合は、自習室を利用すると集中力がアップすることもあります。
ただし、勉強してほしいあまり、お子さんに塾や家庭教師、自習室を薦めすぎてはいけません。お子さんの未来の可能性を信じて、少しずつ勉強できる環境作りを提案していきましょう。
将来の夢や目標を語り合う
お子さん自身が何のために勉強するのかがわかっていないのに、「勉強しなさい!」と叱っても効果はありません。勉強を勧める前に、将来の夢や目標について一緒に語り合ってください。
もしかするとお子さんの将来の夢には、学力や学歴は必要ないかもしれません。そうはいっても、勉をがんばると、将来の選択肢が広がるのは事実です。
親御さんはお子さんよりも広い世界を知っていると思います。社会人の先輩として、将来の夢を叶える方法を一緒に考えてあげましょう。
今は勉強についていけなくてもできるようになる!
高校の勉強についていけないお子さんを持つ親御さんに向けて、原因と対策をご紹介してきました。高校の勉強についていけなくなると、お子さんも親御さんもしんどいですよね。
お子さんが落ちこぼれてしまったときにできる対策は、次の6つです。
- おもしろい授業を受けてみる
- 歴史や生物などは漫画で勉強する
- 中学レベルの問題集を解いて基礎固めする
- 勉強する目的と目標を明確にする
- 通信教育を受講する
- 塾や家庭教師を利用する
親御さんは「勉強しなさい!」と言い過ぎず、自ら勉強に取り組めるようになるまでお子さんを見守ってあげてくださいね。